音楽
【ミュータント】カットアップで作詞、ボカロネットで自動作曲
この3年間ほど、音声作品の制作を続けてきた。
昨年8月からは、ポップミュージックの自動作曲に凝っている。
●カットアップで作詞
歌詞は、Webアプリを使い自動生成することが多い。
プログラムでなら、意味を持たないテキストデータを大量に作ることができる。
Webアプリ「Cut it up.」は、カットアップ技法をWeb上で再現することができる。
Cut it up.
カットアップ技法については、ウィキペディアに「カットアップは(紙に印刷された)完成された完全な直線的テキストを使って、それを少数あるいは単一の語にバラバラにすることで実行される。それからバラバラにされた断片は新しいテキストに組み直される。この再編はしばしば驚くような新しいフレーズになることがある」と書かれている。
ウィリアム・S・バロウズや、デヴィッド・ボウイもカットアップ技法を用いたともある。
カットアップ - Wikipedia
●ボカロ曲を自動作曲
次は作曲だ。
ボカロネットのWebアプリ「ボカロデューサー」は、最大32小節が自動作曲できる。
テンポ等の設定にもよるが、32小節だとだいたい90秒前後の曲になる。
ボカロネット
「ボカロデューサー」に、自動生成したテキストを入力する。
このとき、メロディーに合わせテキストを成型する。
テキストを成型することによって、意味を持たないはずのテキストに意味が強まってくる。
自動作曲はテキストを入れて2分程度で、わりと完成度の高いポップミュージックが完成する。
ポップなメロディーにテキストが乗ることで、さらに意味が発生してしまう。
●ミュータントのような音楽
この手順で制作した10曲をピックアップした。
もとは何の意味を持たない文章と、ジャンル音楽を生成するプログラム。
だが、わりと奇妙でそこそこの完成度に仕上ってしまった。
大げさだが、ミュータントのように感じる。
興味があれば、ぜひ聴いてみてほしい。
カットアップで作詞、ボカロネットで自動作曲した10曲
より原型に近いカットアップ技法を使った音声作品については、以下の記事を読んでほしい。
【YouTube】ポエトリーリーディングは、こちらから!
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