【5月11日】破水から36時間… 子どもかわいい!
5月11日、子どもが産まれた。
出産あたりの事を記録しておこう。
5月9日
朝、妻とともに病院に行く。
前回の診察で、「産まれてなかったら来て」と言われていたからだ。
前日の5月8日が予定日だったのだが、予定通りにはいかない。
診察が終わって昼すぎ、「違和感がある」と妻がいう。
駅のトイレで「おしるし」があった。
トイレの前から病院に電話する。
病院からは、帰宅してよいと言われる。
帰り道の池袋で、蕎麦とビールのランチ。
焼き鳥とパッタイの素を買って帰宅。
23時45分、妻から「破水」があったと言われ、急ぎ風呂を出る。
以前から予約していた「陣痛タクシー」を呼び、病院に向う。
自宅から病院までは、20分ちょっと。
高速を使い、7,500円ほどかかった。
病院で診察を受ける。
朝までには産まれないらしい。
初産は、平均17時間ぐらいかかるとのこと。
2時30分すぎ、僕だけタクシーで帰宅する。
4時ごろ就寝。
5月10日
朝、電車で病院に向う。
多分、17時ぐらいには産まれるんじゃないか?
念のため着替えは持っていくが、ベランダ菜園はほったらかし。
9時前に病室に着くと、妻は昨夜より少し弱っている。
午後、妻の両親が面会に来る。
妻、まだ笑顔がある。
夕方、4人部屋の陣痛室に入る。
ここからは、夫しか出入り出来ない。
妻の両親には、陣痛室の外で待ってもらう。
予想していた17時は過ぎている。
妻、夕食。
おにぎりを2つ完食した。
弱っているが食欲はある。
妻、ベッドに丸まり動かなくなる。
助産婦さんに状況を確認する。
・子宮口がまだ開き切らない。
・出産には、子どもが背骨を向かなければならないが、現状はまだへそを向いている。
・多分、23時すぎの出産ではないか
21時、妻の両親に状況を説明して帰宅してもらう。
妻、陣痛がよりキツくなる。
23時すぎ、まだ産まれない。
子宮口は開いているが、まだ子どもの角度が良くない。
妻、睡眠導入剤の点滴を受ける。
これで、翌朝以降の出産になってしまった。
5月11日
僕も妻のベッドの隅を借りて寝る。
数十分おきのキツい陣痛。
その度、妻が起きる。
僕も出来るだけ、妻の背中をマッサージする。
朝方には、疲れ切ってマッサージも出来なくなる。
助産婦さんに、マッサージを変わってもらう。
ただ隣にいるだけだが、2日寝ないのはなかなか辛い。
朝、妻は食欲だけはあった。
おにぎりを完食し、エネルギーゼリーも飲みきる。
助産婦さんに状況を確認する。
体力が落ちてしまったため、陣痛が弱まっているとのこと。
9時ごろ、妻の母親がやってくる。
やはり、ほとんど寝ていないという。
妻、陣痛促進剤の点滴を受ける。
11時、内診。
「一応、分娩室に行きますか」と言われる。
分娩室に移動すると、すぐに医師2人と助産婦4人が揃う。
これは、すぐに始めるってこと!?
妻の母親に報告するヒマはないらしい。
子どもの首の角度が良くないと言われる。
もっとあごを引かなければ、出てこられない。
医師が「出口を切って拡げます。それで出てこなければ、流れで帝王切開になります。よろしいですか?」と言う。
流れでって! でも、OKです……
あっという間にメスが入る。
子どもの頭は見えているそうだ。
でも、出てこない。
子どもの頭にカップをつけて引っぱる。
このままでは、流れで帝王切開になってしまう。
妻は奥歯を噛み締め、目を見開いて踏んばる。
大変なことになってしまったが、何の手出しも出来ない。
しかたなく妻のうしろから、小声で子どもの名前と、あごひけコールをする。
何か状況が変わったようだ。
帝王切開しなくてよいらしい。
程なく、子どもが取り出された。
血だらけだ。
泣き声が聞こえる。
11時48分、男の子が産まれた。
自分の中で「お父さんスイッチ」が入るのが分かる。
「俺にもスイッチあったんだな」と、自分に驚く。
妻は横で縫合中なのだが、息子の写真を撮るのが忙しい。
子どもの口の中を吸い出し、身長と体重をはかる。
3,450グラムもあった。
しかし、医師は「難産だったから、もっと大きいと思ってた」と言う。
子どもは妻のそばまで運ばれ、僕と3人で写真を撮ってもらう。
助産師さんに「お父さんも、だっこしますか?」と聞かれる。
生まれたての息子が、あまりに繊細だったため「いや、いいです」と断る。
その場のスタッフ全員が驚いていた。
結局、少しだけ抱かせてもらった。
ヒザが震える。
息子は難産だったので、そのまま新生児室に連れて行ってもらった。
途中で、妻の母親にも合わせてもらえるとのことだった。
破水から36時間かかっていた。
出産は聞いていたよりも、予想よりも大変だった。
分娩室を出て、妻の母親に報告に行く。
母も、息子に会えたそうだ。
しばらくして、妻が病室に移動。
助産師さんから、桐箱に入った「へその緒」を受けとる。
ガーゼに包まれていて、5センチぐらい。
切りたてで、血が付いていて生々しい。
風通しのよい場所に置いておけば、乾いてしまうとのこと。
妻、傷が痛むものの回復している。
食欲はある。
やつれてはいるが、大丈夫そうだ。
妻が昼食をとっている横で、僕もコンビニおにぎりを食べる。
この2日間で、コンビニおにぎりばかり10個以上食べている。
僕も、自分の両親に電話で報告。
15時30分、妻と母と一緒に新生児室に向う。
妻の母親は新生児室に入れないので、ガラス越しに面会。
妻の母親が帰宅。
妻と新生児室で息子と面会。
僕も妻も、まだ抱き上げる勇気が出ない。
また3人で写真を撮る。
19時前、病院を出て電車で帰宅する。
20時ぐらい、やっと自宅。
ベランダ菜園が心配だったが、暑かったせいか良く育っていた。
コンビニで、パスタとサラダを買う。
お祝いに、キリンラガーと赤ワインも買った。
久しぶりのサラダが美味かった。
ここからがまた変化の連続なのだが、どうも長くなってしまう。
5月12日以降は、別の記事にしようと思う。
