【育児日記】7/15〜31 今回は私の入院日記
7月15日
妻がジムに行くので、息子と留守番。
7月16日
息子、2日ぶりにウンチ。
深夜はバタバタしている。
7月17日
息子、3:30から11:30まで眠りつづける。
その間、ミルクも飲まない。
起きてからは、ミルクと母乳とウンチ。
7月18日
妻の両親が来訪する。
お土産の赤飯で昼食。
ここまで旨い赤飯は初めてかもしれない。
妻、両親と銀座へ。
その間、息子と留守番。
妻、ユニクロの子供服を買ってきた。
7月19日
息子、このところ母乳を飲まない。
ミルクのほうが好きらしい。
午後から美容院へ。
いつもは飯田橋から歩くが、今日は暑すぎる。
最寄駅の後楽園で降り、急ぎ美容院に行く。
帰宅後、豚肉とナスの炒め物で夕食。
7月20日
室内栽培したパクチーが育ったので、夕食はトムヤムクン鍋。
息子、ウンチが出ない。
数時間もがく。
7月21日
午前3時、腹が痛くて目が覚める。
息子ではない。僕の腹が痛いのだ。
起きてしばらくして動けなくなってしまった。
午前4時、救急車で聖路加病院の救急窓口に運びこまれた。
ここは、ちょうど1週間前に息子を連れてきた場所だ。
痛み止めを点滴されて、朝8:30。
医師は「胃がこむら返りのような状態」だという。
「病院ではこれ以上治療する手がない」らしい。
「3、4日は痛むがそのうち治る」とのこと。
痛み止めと胃腸薬をもらう。
タクシーで帰ろうとしたが、途中でまた動けなくなってしまった。
そこでボランティアの年配の女性に助けられ、また救急窓口に戻ることになった。
待合室で痛みが限界。
今度は、CTスキャン、レントゲン、エコーを受ける。
どうやらマズいことになっているらしい。
医師からは「手術になるかもしれない」と聞かされる。
痛み止めの点滴を受けていると執刀医がやってくる。
手術決定だ。
病名は「内ヘルニア」。
「腸が絡まっている状態で、時間が経つと腸が腐ってしまう」そうだ。
なるほど、痛いわけだ。
最初の診断はなんだったのだろう?
妻が息子を連れてやってくる。
すぐ手術の説明を聞き、書類にサインを入れる。
13:00、手術室に運ばれる。
この45年で初めてのことだ。
手術台でマスクをつけられ、大きく呼吸する。
憶えているのはここまで。
目が覚めた。
手術は終わっているようだ。
どれだけ気を失っていたのか分からない。
初めて体験する感覚だ。
全身麻酔ってすごいな。
酸素マスクがついている。
両ふくらはぎには、マッサージ機。
左腕には点滴。
手術はうまくいったそうだ。
40分ほどの内視鏡手術で済んだとのこと。
病室に運ばれると、妻と息子と父が待っていた。
父が息子の面倒をみている。
何もなければ、今日は自宅に両親を招く予定だったのだ。
妻に仕事関係の連絡を頼む。
息子はベッドの端で僕の指を握る。
夕方、妻と息子と父が帰宅。
看護師さんにトイレに行きたい旨を告げると
「管が入ってますよ」と言われる。
驚いた。麻酔で気がつかなかった。
身動きできないまま、深夜に就寝。
7月22日
朝、目が覚めてしばらくすると、年配の女性がやってきた。
一歩も動けないので、身のまわりの世話をしてくれるとのこと。
歯ブラシを渡され、歯をみがく。
熱い濡れタオルで、体を拭く。
世間話をした。
週4日勤務で夜勤。
「もうこの歳だから週4日で十分。遊ばなきゃ」とのこと。
午後、足のマッサージ機と尿道の管が外される。
久しぶりのトイレは痛かった。
管が入っていたせいで、尿道が傷だらけなのだ。
妻がやってきた。
息子は妻の母が、仕事を休んで見てくれているそうだ。
申し訳なく思う。
僕の両親がやってきた。
息子が産まれたとき以来だ。
今日は息子がいなかったので残念。
チョコレートケーキを貰う。
両親が帰宅後、妻と病棟を散歩。
歩いてリハビリすると、腸が上手い位置に収まるとのこと。
妻、帰宅。
何もやることがない。
今日は点滴だけで食事もでない。
妻が送ってきた息子の写真を見て就寝。
7月23日
朝、やっと食事が出る。
粥とか、具なしのみそ汁。
完全な流動食だが、暇つぶしになる。
点滴はまだ外れない。
昼も夜も流動食。
点滴の針が残っているまま、ラップでまいて、
やっとシャワーを浴びる。
執刀医がやってきて、あさって退院と告げられる。
深夜、貸し出し図書のDVDを観る。
聖路加病院は、すべて個室なのだ。
DVDは「雨に唄えば」。
初めて観たが、とても良かった。
不幸中の幸いと言ってよいと思えた。
妻の日記では、息子が落ち着かないとのこと。
まだ分からないと思っていたが、もう父親が分かるのかもしれない。
7月24日
入院4日目。
点滴の針が痛む。
食事は、少し形があるものになった。
午後、やっと点滴の針が抜かれた。
これで自由の身。
外出許可をもらい、向かいにある聖路加タワーのコンビニへ。
水と靴下を買う。
深夜、またDVD。
「自転車泥棒」を観る。
古い映画だかよく出来ている。
しかし、重苦しく気が滅入る。
また、息子の写真を見て就寝。
7月25日
今日の午後、退院の予定。
朝食、昼食は、やっと一般食に近いものになった。
わりと美味いと思う。
昼食後、妻がやってくる。
これで退院だ。
一階の窓口で支払いをする。
高い! さすが個室、さすが聖路加。
帰りに、助けてもらったボランティアの方を探したが、
今日はいないらしい。土曜だったからか?
入院費が激高だったため、妻と電車で帰る。
手術後の傷口が痛む。
やっと帰宅すると、妻の母親が息子の面倒を見てくれている。
ありがたい。
妻の母親が帰宅。
夜、自宅の窓から、浅草の花火を観る。
わりと近くて驚いた。
自宅での夕食は美味い。
久しぶりに、少しだけ酒を飲んだ。
7月26日
朝、ベランダ菜園に水をやる。
入院中は、たまに妻が水をやっていたのだが、結構枯れてしまっていた。
病室ではまったく分からなかったが、相当暑かったのだろう。
今日から仕事復帰。
ブログも更新。
息子の入浴はベビーバスだったが、僕の入院中から妻が風呂に入れていた。
僕は当分の間、湯船には浸かれない。
7月27〜28日
妻の日記に記録がない。
それどころではなかったのかもしれない。
7月29日
妻、宅建の講習へ。
息子と留守番。
朝から夕方まで母親が居なかったが、
今日はおとなしい。
夕食は焼き魚。
鮎の塩焼きがうれしい。
7月30日
息子、1日2回ウンチ。
ミルクは1回140ミリ。
このところ安定している。
7月31日
今日はブルームーン。
満月がオレンジ色で美しい。
息子、風呂で泣かなくなってきた。
湯船に浸かっても我慢している。
でも、あんまり水は好きじゃなさそうだ。
